韓国史劇「幻の王女チャミョンゴ」を楽しもう


各話のあらすじと解説。数回のTV放送を経てきたドラマなのでネタばれ全開です。
一言お断りしておきますが、私は韓国語はわかりません。
映像と字幕から受ける印象は人それぞれです。解説や見解が違う場合がありますが、
いろいろな解釈があってもよいと思いますので・・・
また、基本的にプク(チャミョン)よりの記事になりますのでご了承ください。

あらすじと解説 第1話 プロローグ      

見渡す限りの広野に、今にも攻め込もうとしている1万8千の兵士。
その兵士達の前で、「かの肥沃な楽浪の地をこの手に納め、かの地の民を奴隷に! 」と叫ぶ高句麗国の大武神王。進行に向け勢い付く兵士達。

その1年後…西暦38年。
自らが手に掛け侵略した楽浪の王女ラヒの墓が見つかったとの報告を受け、叔母の静止を振り切って、部下のテチュと川を渡り楽浪に向かうホドン王子。
その機会を逃すまいと、生け捕り作戦を実行に移すべく行動を起こす反乱軍。
捕らえた王子と奴隷になった楽浪の民を交換するために・・・

高句麗王ムヒュルは、楽浪を攻め落として1年も経つのに、いまだに反乱が治まらないことに腹を立てていました。そして楽浪国にラヒ王女以外にもう一人、チャミョンという王女がいた事実を知り、事実を知っているでだろうホドンを呼び出します。

楽浪国王女ラヒの墓の前で、1年前の出来事に思いを廻らせるホドン。
「男に溺れ楽浪国を滅亡させた亡国の王女 ラヒの墓」と書かれた墓標を見て、墓の下に眠るラヒに語りかけます。
「国を売った気分はどうだ?悔しくないのか?私と出会ったこと、利用されたこと、そして愛されなかったこと。」
結局、ラヒへの愛は、楽浪を手に入れるための偽りだったと告白するのでした。
そしてラヒに尋ねるのです。「チャミョンの居場所を知らないか?」と。
そのとき、ワン・ホルが率いる反乱軍に囲まれていることに気づくホドンたち。
生け捕りにするべく縄をかけますが、危機一髪逃げることができたホドン。
追いかけて来たホルにチャミョンの居所を尋ねますが”聞く資格がない”と一喝されてしまいます。せめてチャミョンの生死だけでも知りたいと呟くホドン・・・。

夜になり王宮に戻ったホドンは、楽浪の統治について父である高句麗王ムヒュルと言い争いになってしまいました。ラヒとの約束を守り、楽浪の民を守りたいホドン。
考えの違う者はたとえ息子であっても政敵であり殺さなければならないというムヒュル。今なら、自分の息子を殺した父の気持ちがわかるといいます。
そして、チャミョンの存在を知ったムヒュルからチャミョンの排除を命じられてしまいました。しかしホドンは拒否。「私は、その女を・・・」と言いかけたそのとき、
「チャミョンを殺してくれば、その日にホドンを太子にする」と言うムヒュル。
楽浪の民を救いたい一心のホドンは、その王命を受け、王の剣を受け取ったのでした。

そのころ、チャチャスンの芝居小屋の地下にある隠し部屋で、チャチャスンからホルの報告をうけるチャミョンがいました。

翌日、ホドンとラヒの悲劇の愛の物語の人形劇をムヒュルの妹ヨラン・その婿のウナル大将軍・ホドンの3人が観ることに。突然のホドンの来訪で技芸団は戦々恐々。
地下の部屋に隠れているチャミョンも短剣を片手に息を呑みます。
しかしチャチャスンの機転で、何事もなかったように人形劇は始まりました。
目にに涙を浮かべて地下の部屋で聞いているチャミョン。
チャミョンは1年前のことを思い出していました。

〜回想〜
高句麗王から楽浪国の神器「自鳴鼓(チャミョンゴ)」を見せろといわれた楽浪国王チェ・リ。断る理由がなく見せることになってしまったと言う国王は、高句麗の30人の兵士がどこかの関を越えてくると言い、もしその時に神器が鳴らなければ楽浪は攻められるだろうと言いました。まだ楽浪には高句麗の武力に勝つ力はないと言うチャミョン。自分と楽浪の運命をチャミョンに預けるので、神器鳴らしてほしいという国王でした。
 ・・・このシーンのチャミョンは、全話のなかで1番美しいです。
楽浪国の神器「自鳴鼓」を見て息を呑む高句麗王ムヒュルら一同。
神器が鳴る様にと、薄氷の浮く泉で禊をし、楽浪の祖・檀君王倹に自らの血を捧げ、戦火に民が巻き込まれないよう、高句麗の馬兵から国を守り給えと祈りを捧げるチャミョン。
ウンポ関から敵の侵入を知らせる赤の印の鷹が飛び立ち、神器は偽物だったと言い捨てたムヒュルの目前で大音量で鳴り響きました。驚いて建物から飛び出すムヒュル。
チャミョンは関に秘密部隊を向かわせるようを命じます。
実は関からの道には罠が仕掛けてあり、また秘密部隊がまるでこの世のものでない恐ろしい存在に感じさせるよう演出がされていました。そしてウナル大将軍だけが、生きて返されました。もちろん、チャミョンゴの威力を高句麗に知らしめるためにです。

再び人形劇の場面。寂しそうな表情で人形劇を見るホドン。

〜回想〜 
神器を納めた建物の前に武装したラヒ。
建物を守る武装巫女たちを次々に倒していきます。神器を裂こうとした瞬間、何かの気配に気がつくラヒ。短剣を投げつけると、そこから現れたのは武装したチャミョン。
とうとう祖国を裏切るのかと尋ねるチャミョンに、ホドンが兄弟国として扱うと約束したから彼を信じるというラヒ。目を見張るワイヤーアクションの華麗な殺陣。
”壊しても作り直せばいい、自鳴鼓は私自身なのだから”というチャミョン。
ラヒの投げた毒の塗られた短剣を、足をすくわれ避けきれなかったチャミョンは、夾竹桃の毒に侵されながら
、それでも諦めずに戦います。
とうとうラヒを追い詰めチャミョン自らが殺そうと剣を構えたとき、「ホドンが死んでも生きていける?」と問うラヒ。
毒のせいなのか朦朧とした意識の中、ホドンの自分への想い・自分のホドンへの想いが脳裏をよぎり一瞬躊躇した瞬間、毒の塗られた簪で胸を突かれ床に倒れ込むチャミョン。
瀕死の状態のチャミョンを横目に、「すべてはお前が悪いのだ」と言い放つラヒは、そのまま自鳴鼓を切り裂いた・・・
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