韓国史劇「幻の王女チャミョンゴ」を楽しもう


各話のあらすじと解説。数回のTV放送を経てきたドラマなのでネタばれ全開です。
一言お断りしておきますが、私は韓国語はわかりません。
映像と字幕から受ける印象は人それぞれです。解説や見解が違う場合がありますが、
いろいろな解釈があってもよいと思いますので・・・
また、基本的にプク(チャミョン)よりの記事になりますのでご了承ください。

あらすじと解説 第15話 メソルスの逃亡と窮地のホドン  

王妃メソルスを救うために兵を出したことを知った高句麗国王ムヒュルは、ピュリナ族以外の4部族の兵を集めてソン・オックを討ってやると意気込みますが、左大臣に「王はソン・オックに勝てない」と断言されてしまいました。
王妃を守るという名分があるソン・オックは岩で、その王妃を討つという王は卵であると。その名分があってこそ兵は命をかけるのだとも。
王は怒り、左大臣を刑場に連れて行かせてしまいました。

祈平関(キピョン関)についたホドンは、叔父のウナル大将軍と共に、関の前に集まったピュリナ族の兵をどうするべきか考えていました。
下手に動けば、高句麗国が滅んでしまうほどの一大事。王妃を殺すべきか逃すべきか、大将軍は頭を抱えていました。

王の妹ヨランの元に救いを求めたメソルスですが、ヨランはあっけなく突き放します。
たった一人の甥、息子同然のホドンを殺そうとしたことが許せず、死までは望まないが情がわかないので助けるつもりはないといいます。
メソルスは、結婚して17年もの間、王からの愛を授けてもらえず、薬草を飲み体を引き裂かれるような苦痛に耐えてやっと懐妊できたのだと、せめてこの世の空気を1度吸わせてやりたいと懇願するメソルスに困惑するヨラン。

槍の手合わせをしているプクを呼ぶミチュ。
楽浪へ行くプクのために変装用の衣装を用意してやったのでした。
全財産をあげるから感謝しなさいというミチュに、老後の面倒は見るからというプク。
逃げるときは人ごみに紛れたほうが、山に逃げるよりもよほど安全だと教えるのでした。
ミチュの用意した衣装を使っての変装ショウ。
良家のおぼっちゃん、人気絶頂の遊女、そしてどこかの国の王女さま。
その変装をみていたホゴクが「母親にそっくりだ・・・」とつぶやいたのを聞き逃さなかったヘンカイ。ホゴクが両親ことを知っていると確信します。

楽浪ではジャシルとラヒが言い争っています。
私は遊女じゃないというラヒに、誘惑するのは遊女も王も同じ、綺麗な女なら山といる、手に届きそうで届かない幻想を与えること、身振りや目つき等の動作も大事だと教えるジャシル。もうすぐ王太女になり、漢の皇帝に会いにいくのだからといわれ、身のこなし、楽器や踊りに精を出すラヒ。

漢では、プクとヘンカイが、楽浪に行くための手形をどうするか話していました。
ホゴクを見かけたヘンカイは尾行し、ユ・ルンと密談をしているところを見てしまいます。真実を教えて欲しいと詰め寄るヘンカイに、何も知らないというホゴク。

技芸団へ帰ってみると、仕事の話で盛り上がっています。
ホゴクがユ・ルンのい誕生日の余興に公演を依頼してきたとのこと。
ヘンカイはユ・ルンとの密談の話をチャチャスンに話しますが、公演は中止にしないとのこと。2倍の出演料ですからね。そのかわりプクとヘンカイは休むように言われます。それが罠だったとしても、プクがいなければ何も起こらないだろうというチャチャスンでした。

高句麗では、左大臣は磔にされていました。
王の怒りは本物のようです。
その頃、ヨランは馬車にメソルスを乗せ、急ぎ移動していました。

関では、ホドンとソン・オックが話し合いをしています。
なぜ1500もの武装した兵を連れてきたかという問いに、孫の顔が見たいからだというソン・オック。
指一本触れずに娘を返して欲しいといますが、あとから降りかかる災いのことを考えれば、見逃せないというホドン。
王妃を見つけたとのテチュからの報告に、今、王妃を殺せば、国は分裂するというソン・オック。
国より王位が大事かと問われるホドン。

兵士に囲まれているヨランの馬車の場所に到着したホドン。
どうするべきか、しばし考えあぐれるホドン。
再び馬車の前まで来たホドンの脳裏に、かつての師の左大臣の言葉、父である王の言葉、そしてかつては自分を愛してくれていたメソルスの姿が浮かぶのでした。
諦め顔のヨランに、この馬車には誰も乗っておらず、叔母が一人で大将軍に会いに来ただけだというホドン。そして人の心は瞬時に変わるものだから、心変わりする前に急ぐようにと付け加えます。

王宮では、ムヒュルが左大臣の首を切れと命令しますが、右大臣は左大臣の功績は絶大で、罪を犯したとしても許して欲しいと懇願します。ウナル大将軍も命だけは助けて欲しいと懇願しますが、王に逆らった罪は重く、鞭打ちの上さらし首にせよと、さらに激高してしまいます。
ホドンは左大臣の赦免を願いますが、赦免の代償も大きく、ホドンにできることがあるのかと問います。ホドンは、漢の皇帝即位10周年に使者として赴き、漢との国交を回復させ、楽浪に頼ることなく食料を確保するといいます。
代償が払えなければ死ぬことになるぞというムヒュルに、わかっていますというホドン。

楽浪では、流された船の中で、イルプムとチャミョンが死んでいたと、嘘の証言をする男がいました。王妃と国王が証拠を尋ねると、その男は、チャミョンの胸に刺されていた簪を差し出しました。装身具はどれも似ているから本物かどうかわからないという王に、この簪だけは絶対忘れない、これはジャシルのものと答えるモ・ハソ。
王と王妃は檀君神堂に赴き、王妃はチャミョンを失った悲しみを檀君に訴えます。
次妃ジャシルはチャミョンの墓へ赴き、今日、ラヒは王太女になる、そして世間に広く認められれば、仮に生き返ろうとも居場所はないと語りかけます。そしてチソに指輪を渡し、目立たない程度に墓を整えるように言いました。なぜ?と問うチソに、理由も知らずに死んだ哀れな魂なのだから、そしてラヒが王太女となる今、チャミョンを恨む気持ちもないと情をかけるのでした。

その日、ラヒは楽浪国の王太女となりました。
王は、王太女のは母は正妃一人とし、すべてのことは正妃が決めると宣言します。
美しく成長した王女は、美しい服を纏い冠を戴き、まるで女神のようです。

楽浪へ出発する準備をするプク。胸の傷が痛むようです。
雨でもないのになぜ痛むのかしらというプク。
楽浪へは一人で行くからというプクに、2人きりの兄弟じゃないかと諭すヘンカイでありました。

王太女となったラヒは、もし、楽浪の民をないがしろにした時には、天罰を与えたまえと天に誓います。
王太女の母としての立場を奪われたジャシルは、怒り心頭です。兄を殺してまで王にしてやったのに、こんな仕打ちが許されるのかと、やけ酒を煽っていました。
モ・ヤンへはジャシルへの仕打ちを喜んでいました。

王太女が漢につく少し前、高句麗の王子ホドンと部下テチュは既に到着していました。
スリが多いから気をつけろと言いながら、散策をしている2人。
男装したプクは、テチュに狙いを定めてわざとぶつかります。
一緒にいる相手がホドンだと気がつかないまま、テチュの懐から手形を盗むプク。
そしてそれに気がついているホドン。

思いがけないところで、お互いのことに気がつかないまま再会した2人。
この再会から2人の運命の歯車が回り始めるのです・・・


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